*イタリア
シチリア
「バローロボーイズ」のコンサルタント、マルコ・ディ・グラッツィア氏が設立した「エリ」
今、イタリアのみではなく、世界中で注目を集めている産地の1つであるエトナ。
D.O.Cエトナは、2008年に「プラネタ」や2017年には「ガヤ」も進出を決めるなど、大注目の産地です。
WINERY HISTORY ワイナリーの歴史
「レ・ヴィーニェ・ディ・エリ」は、マルコ氏が2006年に愛娘のエレナ(=愛称はエリちゃん)の為に、エトナのテロワールを表現したワインを造りたいという想いで立ち上げた、極小規模ワイナリー。愛娘のためのワインという想いから、売上の一部はフィレンツェの小児病院に寄付しており、またエチケットはエリちゃんが描く絵を採用して、毎年デザインが変えています。
POINT
おすすめ
ポイント
- パオロ・スカヴィーノ、ドメニコ・クレリコなどの気鋭のバローロ生産者を世に送り出し、「バローロボーイズ」のコンサルタントとして知られているマルコ・ディ・グラツィア氏が手掛ける超極小ワイナリー。ワイナリーの売り上げの一部をフィレンツェの小児病院に寄付しています。
- ブドウが生育しているエトナ山の斜面は400m~1000mまでの高地にあります。活火山の存在により、数百年前から度重なる噴火によって、エトナの土壌には溶岩が幾層にも積み重なり、豊富なミネラル分が蓄積されています。ほんの少し離れただけでも、噴火の歴史が異なる為、土壌構成も全くといっていいほど変わります。シチリアといえば乾燥したイメージがありますが、エトナ周辺では雨が多く、シチリア島全体平均の6~10倍の降水量となります。エトナ山の山頂には、12月~4月まで雪が残るほどです。そんな地中海の太陽の光をたっぷりと浴びたエトナのブドウは、ヨーロッパの中でも最も遅い収穫時期となります。
- エトナを代表するD.O.Cエトナロッソは、エトナ固有の土着品種「ネレッロ・マスカレーゼ」が80~100%、「ネレッロ・カップョ」が0~20%で造られます。エトナ山の中腹で栽培されているため、収穫時期が遅く、10月下旬~11月上旬にかけて収穫が行われます。程よいタンニンとエレガントさを備えたエトナの土着品種ブドウは、ネッビオーロや、ピノ・ノワール(ピノ・ネロ)と似たような味わいを生み出すのが特長です。また2011年にD.O.Cに認定されたD.O.Cエトナビアンコは、同じくエトナ固有の土着品種「カッリカンテ」や、「カタラット」、「ミンネッラ」などのブドウ品種によって造られます。