*フランス
シャンパーニュ
1687年から12代続くシャンパーニュの老舗「タルラン」
歴史あるシャンパーニュの先駆者。自然のままの味わいを表現するため、基本はノン・ドサージュ、もしくは補糖を極力控え、長期間にわたる熟成を実施。
LIST OF WINES 取扱ワイン例
【シャンパン】
・シャンパーニュ レゼルヴ ブリュット
・シャンパーニュ トラディション ブリュット
・シャンパーニュ キュヴェ ルイ
・シャンパーニュ ミレジメ レタンスロント ブリュット ナチュレ 2002
・シャンパーニュ ミレジメ ル トリウムヴィラ ブリュット 2009
・シャンパーニュ ヴィーニュ ロワイヤル ブリュット ナチュレ
・シャンパーニュ ヴィーニュ ドール ブリュット ナチュレ
・シャンパーニュ バム!
・シャンパーニュ アルジリテ ブリュット ナチュレ
・シャンパーニュ ロゼ ブリュット
・シャンパーニュ ロゼ ゼロ ブリュット
・シャンパーニュ ミレジメ ラ ルテシエン ロゼ ブリュット ナチュール
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【白ワイン】
・コトー シャンプノワ ブラン ピノ・ノワール
【赤ワイン】
・コトー シャンプノワ ルージュ
WINERY HISTORY ワイナリーの歴史
メゾンの歴史は1687年にさかのぼる、歴史的なレコルタン・マニピュラン。
4代目のルイがヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区ウイイに居を移し、8代目ルイ・アドリアンが1928年にシャンパーニュ造りを開始しました。父から子へ、今なお伝統を継承し、殊玉のシャンパーニュを造り続けています。畑はマルヌ渓谷の斜面にあり、100%自社畑。そのどれもが素晴らしいテロワールを持っています。より自然な造りを目指すべく、近年はビオディナミに転換中です。
・Champagne Tarlant(ワイナリーHP)
2021年2月18日にタルランより送って頂いた動画です。
※再生すると音声が出ます。音量にご注意ください。
WINERY INFO 「自然を育て、シャンパーニュを育む――タルランが描く生命の循環」
タルランが近年、最も情熱を注いでいる取り組みが、「ヴィティ・フォレステリ」です。
「ヴィティ・フォレステリ(Viti-foresterie)とは、アグロフォレストリー(森林農法)をブドウ畑に応用した考え方です。」
これは単なる有機栽培やビオディナミを超えた、畑の生態系そのものを再生する「リジェネラティブ・ヴィティカルチャー(環境再生型ブドウ栽培)」の実践です。
現当主であるブノワ(Benoît)とメラニー(Mélanie)の兄妹は、ブドウ樹だけを育てるのではなく、畑全体を一つの生命体として捉えています。
カエデやシデなどの在来樹を植え、草本植物や被覆植物など生育サイクルや樹高の異なる多様な植物を共生させ、さらにガチョウを放牧することで、
植物・動物・微生物が互いに支え合う豊かな生態系を育んでいます。
この多様性には明確な目的があります。
高木が適度な木陰をつくることで、近年の猛暑による過度な日射からブドウを守り、果実温度の上昇を抑制します。
一方、異なる植物は一年を通してそれぞれ異なる時期に根を活動させるため、土壌ではミコリーズ(Mycorhizes=菌根菌)のネットワークが常に活性化し、
有機物の分解や養分の循環が絶えず続きます。
こうしてブドウ樹は、年間を通して豊かな土壌の恩恵を受けることができるのです。
メラニー氏が来日した際、最も熱を込めて語っていたのが、この「ミコリーズ」の存在でした。
「地中のミコリーズこそが、すべての生命をつなぐ鍵。」
その言葉どおり、ミコリーズの菌糸は、まるで脳の神経細胞(ニューロン)のように土壌中へ張り巡らされ、水分や養分だけでなく、
害虫の発生などの化学シグナルまでも植物同士で共有する"地下の生命ネットワーク"として機能しています。
タルランでは、この繊細な菌糸ネットワークを守るため、大型重機による深い耕起を避け、馬による浅層耕起を採用しています。
土壌を必要以上に攪乱しないことで、目には見えない生命のつながりを守り続けているのです。
こうした地上と地中が一体となった生態系は、近年の地球温暖化に対する優れた適応力も生み出しています。
ミコリーズはチョーク質(白亜質)土壌の深層から効率よく水分や微量ミネラルを吸収し、ブドウ樹へ供給することで、過度な糖度上昇を抑えながら、シャンパーニュに欠かせない高い酸と印象的なサリニティを維持することに貢献しています。
さらにタルランでは、栽培品種の多様性にも早くから着目してきました。
現在、温暖化への適応策としてアルバンヌ(Arbane)、プティ・メリエ(Petit Meslier)、ピノ・ブラン(Pinot Blanc)などの古代品種が世界的に注目されています。
しかしタルランでは、こうした流れが始まるはるか以前から、先祖の代よりこれらの品種を植えた畑を守り続け、今日まで受け継いできました。
高い酸を保持しやすいこれらの品種は、温暖化が進む現在、その価値が改めて見直されています。
タルランにとって古代品種は新たな挑戦ではなく、代々受け継いできた哲学の延長線上にある存在なのです。
ヴィティ・フォレステリ(アグロ・フォレストリー)による植物の多様性、動物との共生、ミコリーズが支える地下の生命ネットワーク、そして古代品種の継承。
これらはすべて、「自然を制御する」のではなく、「自然の仕組みを理解し、その力を最大限に引き出す」というタルランの哲学に基づいています。
タルランが追求するブリュット・ナチュールの緻密な酸、透明感のあるミネラル、そしてダシを思わせる奥行きのある旨味は、
この豊かな生態系と、土地の生命力を尊重する哲学によって育まれています。
メラニー氏の話から強く感じたのは、「良いワインを造る」のではなく、
「生命力あふれる畑を育てれば、優れたワインはその結果として生まれる」という揺るぎない信念でした。
時代の最先端を走りながらも、先祖から受け継いだ哲学を守り続けるタルラン。
その根底にある生命の循環。
その哲学がどのように一本のシャンパーニュへと結実しているのか、ぜひグラスの中で感じていただきたいと思います。
POINT
おすすめ
ポイント
- 全生産ワインの7割以上がノン・ドサージュ。すべてのキュヴェでマロラクティック発酵を行わず、発酵・熟成。ヴァン・ド・レゼルヴ(リザーヴ・ワイン)には、樽を多く用いてリリースまでに長い瓶熟成を行っています。
- 15haを所有し、55の小区画に分かれます。テロワールを大切にしているため、できる限り「区画」ごとの発酵を実施しています。
- それぞれの畑や樹がもつ個性を樽発酵でよりよく表現し、はっきりとしたアロマを保ったシャンパーニュに仕上げています。